相関関係と因果関係の混同を指摘されたハフィントンポストの日本版編集長が開き直った件
#AIに聞いてみた の批判見てると、論理の破綻とか相関関係と因果関係の混合が、許せない人がいるようだが、人間がつくる番組だなら破綻したりごちゃごちゃしてないと面白くないと思う。ロボットじゃないし。もしそれでも論理学基礎を啓蒙したいんだったら良いのですが、会話の不思議さが失われる
— 竹下隆一郎 ハフポスト編集長 (@ryuichirot) July 22, 2017
NHKスペシャルで報道された「AIに聞いてみた」で相関関係と因果関係を混同していたのがはじまり
NHKスペシャルで、統計を分析した結果、日本を動かす10の鍵として40代の一人暮らし率が提示されるという事件がありました。40代の一人暮らし率は日本の問題と相関が高いものであり、原因ではありません。このTV番組についてハフィントン・ポストが書いた記事がこちらです。
「ひとり暮らしの40代が日本を滅ぼす」NHKが作ったAIの分析が冷たすぎる
タイトルからして一人暮らしの40代は悪者ですね。
AIが示すのは『Aが増えると、Bも増える傾向にある』といったパターンのみで、因果関係があるかどうかまでは教えてくれません。ですから、その読み解きは、私たち人間がする必要が出てきます 同記事
などと釈明はしているものの、
40代ひとり暮らしを合理的に減らす「秘策」 同記事
などという見出しをつけているあたり、40代の一人暮らしは日本の問題の原因として捉えている体で話は進んでいます。
明らかにミスリードを誘っていますし、あまりに初歩的な取り違えなので、わざとやっていると捉えられても仕方ないことだと思います。
当然多方面からつっこみを食らう
Twitter「AIに聞いてみた」は相関と因果を混同してない?の声とか、はてブのコメントとか。
謝罪するタイミングでハフィントンポスト編集長がとった行動
#AIに聞いてみた の批判見てると、論理の破綻とか相関関係と因果関係の混合が、許せない人がいるようだが、人間がつくる番組だなら破綻したりごちゃごちゃしてないと面白くないと思う。ロボットじゃないし。もしそれでも論理学基礎を啓蒙したいんだったら良いのですが、会話の不思議さが失われる
— 竹下隆一郎 ハフポスト編集長 (@ryuichirot) July 22, 2017
論理的に間違っていても面白ければそれでよいそうです。
この開き直りはダメだろ
人のすることだから多少の破綻はあるかもしれませんが、破綻を減らして論理的に報道するのがメディアの役目でしょうに。しかもこの件、日本経済の歪みの影響をもろに受けた被害者と言える層である、一人暮らし40代を犯人に仕立てあげるという非常に問題のある報道をしています。
この問題で糾弾すべきは、40代の一人暮らしではなく、バブル後の状況を創りだした、バブル期の国や企業だろうに。
いずれにせよ、メディアとしてこんな報道をしておいて、謝るべき状況で、開き直ったハフィントン・ポストの編集長はいくらなんでも異常でしょう。
まとめ
編集長が変わるまでハフィントン・ポストは信用ならん。