あまぎゃらす

だらだらしたいけど必要に迫られたら本気出す

エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか、とかいう愚問について

エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのかという記事が世間を賑わわせていますが、これについて思うところがあったので、筆を取りました。

今回の論点2つ

  • 業務時間外にコードを書くことは勉強なのか?
  • なぜエンジニアだけが勉強必須みたいな扱いなのか(エンジニアじゃなくたって業務時間外に学ぶことは必要ではないのか?)

業務時間外にコードを書くことは勉強なのか?

私は、業務時間外に「勉強」したことはありません。業務時間外にコードを書いたことがないという意味ではなく、業務時間外に「勉強」という言葉で表される行動をしたことがない、ということです。

そもそも「勉強」とは?

勉強という言葉は(Google先生曰く)「勉めて強いる」と書くことからもわかるように無理やり何かに努力して励むことです。 この定義で見た時に勉強しているエンジニアなんてそう多くないんじゃないかな、というのが正直な私の考えです。

エンジニアという職種につく人々は技術に関わることが好きな人が多く、いわゆる「勉強」をわざわざしている人は少ないのではないかな、と。 それはつまり、コード書いたり技術触ったりしているけどそれは好きでやっているのであって、無理をしているわけでも努力をしているわけでもないということです。

学びと勉強

  • 学び:真似するが語源でひとの真似をして何かに習熟すること
  • 勉強:勉めて強いると書くように、むりやり自分を鼓舞して嫌々ながら努力すること

とまあ、極端に書きましたがこんなニュアンスの違いがあります。

この記事で言われる勉強するエンジニアや勉強しないエンジニアは、好きでないことを仕事にしてしまった不幸な人ではないかな

見出しに書いたままなんですが、週末にコードを書くか書かないかが勉強する、しないという選択になっている時点で、この仕事好きじゃないんじゃないか、と考えてしまいます。 好きじゃなくても仕事はやらなきゃならないわけですが、好きこそものの上手なれ的に好き好んでいろいろ技術触っている人にはまあ、勝てないでしょうね。

業務時間外に勉強したくないエンジニアが業務時間外に勉強したところで好き好んでコード書いているエンジニアに追いつけるのか?

この記事では、業務時間外で勉強したほうがいいことあるよ、と言いたそうですが、心の赴くままに学んでいるエンジニアといやいや勉強しているエンジニアを比較して、前者に追いつけるとは思えません。 とはいえ、学ばないと生きていけないので学ぶわけですが……

なぜエンジニアだけが勉強必須みたいな語り口なのか

これすごく疑問です。余暇時間も学び続けられる人のほうが強いのはごく当たり前のことですし、学ぶ時間が少ない人の職が危なくなるのもごく当たり前の事のように思えます。 とすればそもそもこの記事、なんでエンジニアに限定する必要があったのだろうか、というのが疑問になります。

エンジニアには学ぶ文化が強くある文、むしろ学ばない非エンジニアの方がはるかに社会問題になり得る可能性をはらんでいませんか。数年で職業がひとつ消える、みたいな時代に生きていて、愛舞時間を取らないというのはとてつもないリスクであるように思えてなりません。

エンジニアは常に勉強が必要で大変ね、などと思っている人は気を引き締めたほうが良い。

昨今の予測を例に出すまでもなく、将来的に雇用や職業が激変することは目に見えています。 いま努力したことが無駄になる可能性がないとは言いませんが、いま努力していないことが特になる可能性はほぼないかと存じます。

まとめ

  • エンジニアに限らず学んだほうがいい。
  • 好きこそももの上手なれ。