転職活動中に出会ったエンジニアを大切にしない企業
転職活動中に一社、社員を大切にしない企業だなと憤って帰ってきた企業様があります。企業が社員を大切にしないなんてよくあることだという方があるかもしれません。しかしその企業様は、社員を大切にすることをアピールしており、組織について自慢げに話していたため、ひどい欺瞞だと思って憤ってしまいました。
「自社で育ててRailsしか使えないエンジニアがいるので、Rails以外では開発しません」
この言葉がエンジニアをないがしろにする言葉である、という私の意見に賛同しない方はおそらく多くいるでしょう。しかし個人的にこの言葉は許しがたいものに思えました。
私がなぜ憤っているか
エンジニアとしての成長機会を奪っておきながら、さも、社員のことを思っている、みたいな偽善っぷりにイラっときました。
前提となる私の立場
様々な技術に触れる触れることでエンジニアとしての能力が高まっていくと考えています。一つの技術に集中することは大切ですが、それは、他の技術との比較の上でなすべきこと、というのが私の立場です。
このような考え方に基づくなら、今までと違う言語やフレームワークに触れるというのは、大切な成長の機会と捉えられます。この企業のエンジニアは成長の機会を奪われている、というのが私の立場からの感想です。
自社で育てたエンジニアをRailsしかできない人にしておいて、社員を大切にすると言えるのか
人材としての価値は需給バランスで決まるわけです。それで、日本においてRailsエンジニアは多く、(個人的見解ですが)Railsエンジニアの増加ほどにはRails採用企業は増えていないように見えます。
この日本において、現職でエンジニアになって数年間Railsだけをやってきました、と言う人材の価値は転職市場においてかなり低くなることが容易に想像がつきます。なぜなら、より優秀なRailsエンジニアが巷にたくさんいるからです。
それなのに、自社で育てたエンジニアにRails以外教えないと言うのは社員をないがしろにしている気がしてなりません。